弦理論入門15
閉じた超弦
IIA 型の超重力理論
場を表現に対応付けることで、IIA 型の超重力理論の場が得られる。弦の系におけるIIA 型の超重力理論の作用のBoson 的な部分は
SIIA=12˜κ210[∫d10x√–g(e–2ϕ(R+4∂Mϕ∂Mϕ–12|H(3)|2)−12|F(2)|2–12|˜F(4)|2)−12∫B∧F(4)∧F(4)]
となる。但し、
˜F(4)=dA(3)–A(1)∧F(3)
この作用には11次元の超重力理論を次元簡約することで得られるという重要な事実がある。11次元の超重力理論は、11次元においてスピンが2以下の零質量の粒子のみを含んだ局所的な超対称性を理論である唯一の理論である。特に、2つのBoson 場、計量GMN、3形式のポテンシャルA(3)=AMNRdxM∧dxN∧dxRを含んでいる。計量が44個、3形式のポテンシャルが84個の物理的状態を有しているから、合わせて128個の状態があることになる。11次元の超重力理論の作用のBoson 的な部分は以下で与えられる。
S11=12κ211[∫d11x√–g(R–12|F(4)|2)–16∫A(3)∧F(4)∧F(4)]
但し、F(4)=dA(3)、2κ211=(2π)8l9pであり、lpは11次元の理論におけるPlanck 長である。
11次元の超重力理論を半径R11=gs2/3lp=gslsの円上におけるKaluza-Klein 簡約化によって10次元の理論に簡約し、IIA 型の超重力理論が得られるということを示すのは良い練習問題となるから挑戦してみると良い。特に、11次元の計量gˉMˉNを以下のように分解することが出来る。
ds2=gˉMˉNdxˉMdxˉN=exp(−23ϕ)g(10)MN(x)dxMdxN+exp(43ϕ)(dx10+CMdxM)2
但し、ˉM,ˉN=0,⋯,10であり、M,N=0,⋯,9である。g(10)は10次元の理論における計量であり、ϕはディラトン場、C(1)=CMdxMはR-R 1形式である。更に、AMNP=CMNP及びAMN10=BMNとすることで、11次元の超重力理論における3形式A(3)をR-R 3形式の場C(3)とIIA 型超弦理論のKalb-Ramond 場に分解することが出来る。