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【電磁気学】第21講 曲線座標③-円柱座標系

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円柱座標系

点P に対する円柱座標系(s,ϕ,z)の定義は図1.42に与えられている通りである。ここでのϕは極座標系でのϕと同じ意味を持っていること、更にzも直交座標系でのzと同じ意味を持っているということに注意せよ。極座標系でのrが原点から点P までの距離をあらわしていたのと同じように、ここでのsz軸からの点P の距離をあらわしている。直交座標系と円柱座標系の関係は以下のように得られる。

x=scosϕ, y=ssinθ, z=z

このときの単位ベクトルは以下で与えられる。

{ˆs=cosϕˆx+sinϕˆyˆϕ=sinϕˆx+cosϕˆyˆz=ˆz

そして微小変位は以下で与えられる。

dls=ds, dlϕ=sdϕ, dlz=dz

故に、微小変位ベクトルを単位ベクトルˆsˆϕˆzであらわすと

dl=dsˆs+sdϕˆϕ+dzˆz

となり、微小体積要素は

dτ=sdsdϕdz

となる。s0からまでの範囲、ϕ0から2πの範囲、zから+の範囲を取る。

 

図1.42

これによって、極座標系におけるベクトルの微分は以下のようにまとめることが出来る。

勾配

T=Tsˆs+1sTϕ+Tzˆz

発散

v=1ss(svs)+1svϕϕ+vzz

回転

×v=(1svzϕvϕz)ˆs+(vszvzs)ˆϕ+1s[s(svϕ)vsϕ]ˆz

Laplacian

2T=1ss(sTs)+1s22Tϕ2+2Tz2

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